ラフロイグ10年とは?〜アイラの異端児と呼ばれる理由〜
スモーキーなウイスキー好きの間で「癖が強すぎる」とも「これぞ本物」とも言われるラフロイグ10年。アイラ島を代表するシングルモルトの一つで、その個性的な味わいと香りで世界中のウイスキーファンを魅了しています。
バーテンダー歴25年の私から見ても、「好きか嫌いか」ではなく「一度は飲むべき」と言い切れるウイスキー。それがラフロイグ10年です。
ラフロイグの歴史:王室御用達のウイスキー
ラフロイグ蒸溜所は1815年、スコットランド・アイラ島にてジョン・ジョンストンとアレクサンダー・ジョンストン兄弟によって設立されました。その後、独特なピート香と味わいが評価され、1994年にはチャールズ皇太子から王室御用達の認定を受けました。
好まれる理由:癖の強さこそ、通の証
ラフロイグ10年の特徴は、なんといっても強烈なスモーキーさと、薬品を思わせるヨード香。この「癖」が苦手という人もいますが、逆にこの香りにハマると他のウイスキーでは物足りなくなる中毒性があります。
まさに「知っていれば通」なウイスキー。お店でも「ラフロイグください」と言えば、バーテンダーとの距離が一気に縮まるかもしれません。
ピートとは?スモーキーさの正体
ピートとは、植物が長年にわたって分解されずに堆積した泥炭のこと。これを燃やして麦芽を乾燥させることで、スモーキーな香りが麦芽に移ります。ラフロイグはこのピートの使用量が多く、ヨード香(薬品臭)や海藻、正露丸のような香りが感じられます。
製法の特徴:伝統と個性が生む風味
ラフロイグは独自のフロアモルティング(手作業で麦芽をかき混ぜる手法)を一部で維持し、アイラ島のピートと軟水を使用。発酵には長時間をかけ、銅製ポットスチルで蒸留。熟成はバーボン樽で10年以上行い、潮気を感じさせる味わいに仕上がります。
ラフロイグ10年の「臭い」とは?
「病院のような臭い」「ヨードチンキのような香り」…そう表現されることもあります。でも、そこにこそ魅力があるのです。スモーキーな香りの中に甘さやバニラ感もあり、飲み進めるごとに新しい一面が顔を出します。
飲み方:初心者にもプロにもおすすめの楽しみ方
- ストレート:本来の香りと味を楽しむならこれ。初心者にはハードル高め。
- ロック:少し香りが和らぎ、飲みやすくなる。
- ハイボール:ピート香を楽しみながら爽やかに飲める、おすすめの家飲みスタイル。
- アイラモヒート:ミントとラフロイグで作る個性派カクテル。プロの世界でも人気のアレンジ。
ラフロイグ10年はこんなシーンにぴったり!
- 家飲み:特別な夜に。お気に入りのグラスでゆっくりと。
- 贈り物:ウイスキー好きな人には絶対喜ばれる一本。高級感も◎
- 女性人気:意外にも「薬草っぽい」「他にはない」と好む女性も多い。
- 男性人気:一度ハマると抜け出せない。特に40代以降に圧倒的人気。
- バーの定番:アイラ系を揃える店なら必ずと言っていいほど置かれています。
初心者にもおすすめ?プロの目線で解説
初心者には最初は驚かれるかもしれませんが、「ウイスキーの奥深さ」を知るにはぴったり。香りや味を分析する楽しみがあるので、勉強中の方にもおすすめです。
プロから見ても、ラフロイグは香りの識別練習や、ブレンドの基準にもなる一本。一本持っておいて損はありません。
おすすめの購入リンク(アフィリエイト)
▼ Amazonでラフロイグ10年を探す
▼ 楽天市場でラフロイグ10年を探す
関連記事
- 【通好みのピート香】ブルックラディ ポートシャーロット|初心者にもおすすめな個性派ウィスキー
- 【癖を楽しむウィスキー入門】ブルックラディ クラシック・ラディ|初心者もプロも惚れる1本
- 【ピート初心者にもおすすめ】カリラ12年の魅力を徹底解説!アイラモルト編
#ラフロイグ10年 #ウイスキー初心者 #家飲みおすすめ #ピート香 #バーテンダーが語る #ウイスキーギフト